41歳黒田 日米7年連続2桁勝利締め「多少なりとも満足できる」

[ 2016年10月2日 08:15 ]

<広・ヤ>10勝目を挙げた黒田(右)は引退する倉と抱擁

セ・リーグ 広島3―1ヤクルト

(10月1日 マツダ)
 広島の黒田博樹投手(41)が1日、今季最終戦のヤクルト戦に先発し、7回を6安打1失点で日米通じて7年連続2桁勝利となる10勝目を挙げた。40歳以上のシーズンで2年連続2桁勝利は若林忠志(阪神)、工藤公康(巨人)に次ぎ、史上3人目。25年ぶりのリーグ優勝に導いた右腕は12日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの舞台に向かい、32年ぶりの日本一を成し遂げる。

 25年ぶりのリーグ制覇。夢のようだったシーズンの最後を締めくくるのに、これ以上ふさわしい男はいなかった。2点リードの7回2死。黒田が中村に投じた2球目は、142キロのカットボールだった。二ゴロ。ホッと肩で息をする。この日の82球目にして、シーズン2356球目。その一球一球に、41歳のベテランの魂が込められていた。

 「勝ち負けは自分でコントロールできない。毎年ケガをせず、コンスタントに投げないと。それは多少なりとも満足できる」。ドジャース時代の10年から、海をまたいで7年連続2桁勝利となる10勝目。黒田は「30代中盤から40代にかけてできた。充実した7年間だった」と、少しだけホッとしたように息をついた。

 9月25日の本拠地最終戦が雨で流れ、優勝を決めた同10日の巨人戦(東京ドーム)以来、実に21日ぶりのマウンド。「体の状態は上がるけど、実戦勘という面ではしんどい」と話した通り、初回に先制点を許した。それでも粘る。7回を6安打1失点。3回1/3を投げた時点で日米での投球回数は3337回となり、3336回2/3で歴代16位の工藤(現ソフトバンク監督)の数字を日米通算ながら超えた。「一発勝負に向けての投球を考えると、最少失点に抑えることはできた」。ポストシーズンを控え、自身にとっても大事なマウンドで節目の勝利を手にした。

 シーズン終盤。7月23日の阪神戦(マツダ)で日米通算200勝を達成した黒田は「お世話になった方々への感謝の気持ち」として、200個限定のシリアルナンバー入りの時計をチームメートや関係者に配った。常に周囲に支えられていることを、感謝を忘れない。そんな姿勢こそが、41歳にして一線級でいる黒田を支えている。だからこそ、大黒柱と呼ばれる。

 打っては0―1の6回に先頭打者として中前打。2死一、二塁となり、エルドレッドが左前打を放つと二塁からの激走で同点のホームを踏んだ。この回一挙3点。今季を象徴する45度目の逆転勝利の起点となった。衰えぬ闘志に投球術も健在。12日からはCSファイナルステージの舞台が待つ。「体と投球のバランスをどう取るか。コンディションを整えつつ、投球も上げていきたい」。短期決戦はメジャーで経験している。負けられない一発勝負でこそ、百戦錬磨の真価は発揮される。

 ≪40歳以上2年連続は史上3人目≫41歳の黒田(広)が今季最終戦で10勝目を挙げ、2年連続(日米7年連続)の2桁勝利。40歳の昨季も11勝しており、40歳以上のシーズンに2度の2桁勝利は若林(神)、工藤(巨)、山本昌(中)に次いで4人目。2年連続は若林と工藤に次ぎ3人目だ。また大リーグから復帰後に2年連続2桁勝利は黒田が初めて。

 ≪勝率・631は球団新記録≫優勝した広島は、89勝52敗2分けでシーズン終了。89勝は球団記録だった84年の75勝を大幅に更新し、セで89勝以上は09年巨人の89勝以来で延べ7チーム目。また勝率・631も、84年の・625を上回る球団新記録となった。
【試合結果】

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