阪神・鶴岡引退へ 虎党支えた“良妻”決断、29日にも正式発表

[ 2016年9月29日 05:35 ]

<神・オ>ベンチにサインの確認をする鶴岡

2軍練習試合 阪神3―9オリックス

(9月28日 鳴尾浜)
 阪神の鶴岡一成捕手(39)が今季限りで現役を引退することが28日、分かった。

 球団には既に申し出ており、球団側も本人の意向を最大限に尊重し了承済み。今日29日にも正式発表し会見する予定だ。猛虎でも安定したリードで投手陣をけん引したベテランが21年の現役生活に幕を閉じる。

 神港学園から1995年ドラフト5位で横浜(現DeNA)に入団。2008年途中にトレードで巨人に移籍し、12年にフリーエージェント(FA)権を行使しDeNAに復帰。13年に最多108試合に出場したが、翌14年に阪神からFA移籍した久保の人的補償で阪神入りした。

 堅実な守備力で猛虎でも勝利に貢献。昨季は捕手陣ではチーム最多となる57試合で先発マスクをかぶった。特に藤浪の成長をアシストし、球団捕手では最も数多くコンビを組み、28日現在、通算33試合で先発バッテリーを組み19勝6敗で勝率・760を誇るなど、功績は申し分ない。

 この日は2軍の練習試合となったオリックス戦(鳴尾浜)に「8番・捕手」で先発出場。2打数無安打に終わったが、スタンドに招待した家族や知人らに最後の勇姿を披露した。試合後は胸中を隠し「(球団首脳と)話なんかしてないよ。いつもと変わらない普通の練習試合ですよ」と普段と変わらない様子で球場を後にした。

 これまで数多くの投手を引っ張ってきた大ベテラン。投手陣からも絶大な信頼を得た名捕手が地元でユニホームを脱ぐ。

 ◆鶴岡 一成(つるおか・かずなり)1977年(昭52)5月30日生まれ、兵庫県出身の39歳。神港学園では3年春に主将で甲子園出場。95年ドラフト5位で横浜(現DeNA)に入団。08年シーズン途中に巨人へトレード移籍し、12年にFAでDeNAに復帰。14年1月、久保FA移籍による人的補償で阪神へ。同年、呉昇桓(オ・スンファン)との抑えバッテリーで日本シリーズ進出に貢献。1メートル84、85キロ。右投げ右打ち。

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2016年9月29日のニュース