工藤ソフトB失速V3逸 後半戦勝率5割以下「選手は一生懸命やった」

[ 2016年9月29日 05:30 ]

<ロ・ソ>レフトスタンドの応援席に頭を下げるソフトバンク・工藤監督とナイン

パ・リーグ ソフトバンク10―5ロッテ

(9月28日 QVCマリン)
 8回だった。守備中に無情にも球場の電光掲示板に日本ハムの勝利が表示された。最大11・5ゲーム差をつけながら逆転され、ソフトバンクのリーグ3連覇の夢はついえた。

 「選手は一生懸命やってくれた。悪くなった雰囲気、調子、気持ちをうまく取り戻すことができなかった」。工藤監督は静かにチームの失速を振り返った。

 5月までに3度8連勝を記録し、6月中に史上最速マジック点灯の可能性もあった。しかし、後半戦は打線の不調が長引き、接戦をものにする原動力だった救援陣も不安定に陥った。9月に入ると昨季トリプルスリーを達成した柳田が右手薬指骨折、リーグトップ15勝の和田が左肘の違和感で離脱。狂った歯車は再びかみ合わず、後半戦の勝率は5割を切った。「故障者がまったく出ないチームはない。その中でしっかりやらないといけない」。指揮官は言い訳をしないが、主力の離脱が相次いで勝てるほど甘くはなかった。

 「あくまでも目標は日本一3連覇。CSファーストSから一つも負けないつもりでやろう」。工藤監督は試合後、選手を鼓舞した。雪辱の機会はまだ残されている。 (福浦 健太郎)

 ▼ソフトバンク・長谷川(4、7回に2打席連続アーチもお立ち台で涙)本当に残念。なかなか(気持ちを)切り替えるのは難しい…。

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2016年9月29日のニュース