ダル投手弟に執行猶予判決 LINE使用も「賭博場」認定

[ 2016年9月27日 10:31 ]

 無料通信アプリLINE(ライン)を使って野球賭博をしたとして、賭博開帳図利などの罪に問われた大阪府羽曳野市の自営業ダルビッシュ翔被告(27)に、大阪地裁は27日、懲役2年4月、執行猶予5年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。翔被告は米大リーグ、レンジャーズの有投手の実弟。

 弁護側はLINEでの賭けのやりとりは「賭博場の開帳」に当たらないと主張したが、橋本一裁判長は「必ずしも一定の場所に客を集める必要はない」として、自宅や勤務先など携帯を使った場所が賭博場に当たると認定した。

 判決理由で「主催者として安易に賭博に関わった」と指摘する一方、反社会的勢力との関わりはなく、仲間内の賭け事だったとして執行猶予を付けた。

 公判で、家族に迷惑を掛けたとして判決後に姓を変えると話していた被告に、橋本裁判長は「姓よりもあなた自身が変わり、行動の意味や結果をよく考えて生活してください」と説諭した。

 判決によると、昨年開催された日本のプロ野球と米大リーグの試合結果を1口1万円で客に予想させ、計約1億1千万円の申し込みを受けたほか、自ら計約2億2千万円を賭けた。

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2016年9月27日のニュース