阪神 マテオと来季契約更新へ サターホワイトも残留濃厚 

[ 2016年9月27日 07:10 ]

来季残留が濃厚となったマテオ

 阪神がマルコス・マテオ投手(32)と来季も契約を更新する方針であることが26日、分かった。球団関係者が「7、8回を任せるセットアッパーとして計算できる投手。残留になると思います」と見通しを立てた。

 豪快なフォームのスリークオーターから投じる150キロ超の直球、縦横2種類のスライダーを武器に、今季は抑え、セットアッパーとしてフル回転。ここまで51試合に登板して1勝3敗19セーブ7ホールド、防御率1・83と、シーズンを通じて安定した成績を残している。投球回数54を超える55奪三振とピンチで三振を取れるボールも持っている。抑えとしては若干の不安を残したが、球団はその実績を高く評価。来季もセットアッパーの一角として、戦力構想に入ったもようだ。

 来季もマテオを必要とする理由は、もう一つある。今季序盤から中盤にかけてセットアッパー、抑えを務めたドリスは右肘痛のため、シーズン終了を待たず24日に帰国。検査を受け、手術に踏み切る見込みだ。球団はドリスの実力を評価し、現時点では来季契約の有無を保留中。とはいえ来季も戦力となるか否かは、不透明だ。別の球団関係者は「マテオとドリスの2人とも契約を打ち切るという状況は考えにくいですね」と話しており、まずは来季も戦力として計算できるマテオの“確保”を優先する構えだ。

 また、マテオに加え、サターホワイトとも来季残留の方向で話し合いを進める方針だ。今季途中加入ながら、ここまで19試合に登板して0勝1敗6ホールド、防御率2・70。1軍で使える実力を持っていることは分かった。球団は今オフ、4番候補と守護神候補の新助っ人を補強する方針。とはいえ、獲得した新守護神候補が故障したり、期待した働きができない場合がある。メッセンジャー、マテオが故障する可能性もある。“有事”に備えたスタンバイ要員として手元に置く算段だ。

 今季も、あと3試合。日々の戦いと並行しながら、来季へ向けた戦闘態勢を整えていく。

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2016年9月27日のニュース