NPBとJICA、途上国での野球普及振興で連携協力

[ 2016年9月26日 12:14 ]

 国際協力機構(JICA)と日本野球機構(NPB)は26日、野球普及・振興事業に関しての連携協力を行うと発表した。期間は3年で、以降は双方合意の上で延長される。

 協力内容は以下の通り。

 (1)プロ野球12球団とNPBが制作した「みんなが輝くやさしいベースボール型授業」指導用教材を活用し、開発途上国で活動するJICAボランティアが野球指導と野球を通じた青少年育成を行う。

 (2)NPBが主催する教員のための「ベースボール型」授業研修会等に、JICAボランティア(派遣前および帰国後のボランティア含む)を受け入れる。

 (3)学生野球資格回復制度研修会で、プロ野球OB向けに、JICAボランティアへの応募勧奨を可能とする。

 すでに指導用教材100冊はJICAボランティアに配布され、開発途上国での野球指導に役立てられている。さらに今月、英語版150冊、スペイン語版630冊を、コスタリカ、ボリビアをはじめとした中南米地域を中心に配布する予定だ。

 JICAの青年海外協力隊の小川登志夫事務局長は「野球を通じて、人々がスポーツに接する機会をさらに増やし、途上国の子どもたちの笑顔が広がる機会が増えることは大変意義があることと感じている」と語った。NPBの井原敦事務局長は「2020年東京オリンピック・パラリンピックで正式種目に採用されるという、世界中の青少年が野球に対して新たな関心を抱くためのまたとないきっかけを得た。新しい興味、関心を育む土壌を着実に整えていくとともに、引き続き世界における野球の普及振興や、競技そのものの発展に微力ながら貢献できればと考えている」と話した。

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2016年9月26日のニュース