広島V立役者の3打撃コーチ 1年で球界一の打線に育てた改革

[ 2016年9月24日 09:00 ]

広島の石井打撃コーチ

 25年ぶりのリーグ優勝を達成した広島。歓喜へ導いた大きな立役者が石井琢朗(46)、東出輝裕(36)、迎祐一郎(34)の3人の1軍打撃コーチだ。24日に放送されるTBS「バース・デイ」(後5・00~5・30、関東ローカル)で、3コーチの打撃改革に迫る。

 0・5ゲーム差でCS進出を逃した昨季のチーム打率はリーグ5位の・246、得点がリーグ3位の506。チーム防御率はリーグ2位につけていたため、あと1本足りずCSへ進めなかったと言っても過言ではない。それが今季は140試合消化した時点でチーム打率は・273、得点は671。ともに12球団でダントツの1位だ。

 昨季まで1軍守備走塁コーチを務めていた石井コーチは今季初めて打撃を担当することに。昨季まで選手兼任で2軍野手コーチを務めていた東出コーチも同じく1軍打撃コーチに就任し、さらに昨季から1軍打撃コーチ補佐だった迎コーチが留任する、という新体制となった。

 石井コーチは振り返る。「東出も下では兼任でずっとやって、迎は実績というか、ずっと(一軍野手陣を)見てきているのは迎が一番長いわけで。僕も、打撃コーチという分野に関しては初めてなので、だから3人体制でいこうと」

 石井コーチがリーダーとして練習メニューや育成方針を決め、東出、迎両コーチがそれをサポートしながら選手へ指導した。まず行ったのは意識改革。点を取るにはどうすればいいのか、そのために何をしなければならないのか。3割打てば一流。打てない7割をどう得点に結びつけるかということを説いた。

 もう1つの改革はシーズンを戦い抜くための体力強化。打撃コーチ就任直後の秋季キャンプで20000スイングのノルマを選手に課した。選手たちが地獄と呼ぶほど過酷を極めたキャンプを通じ、選手は体力とともに自信もつけた。昨季は終盤で打線が失速したが、今季は失速するどころかマジックが点灯した8月24日の後、優勝を決めた9月10日まで12勝2敗と加速した。

 優勝を決めた瞬間は歓喜の涙を流した石井コーチ。改めて3人体制を振り返り「やらないで後悔するよりはやって後悔して。やってダメだったら、次考えようと3人で話をして。3人でやる意味というのは、そういうところにあったのかなと。僕自身に関しては2人に感謝してます」と充実感を顔に浮かべた。

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