大谷休んでハム負けた 栗山監督「全部使ったら壊れちゃう」

[ 2016年9月24日 05:30 ]

<日・楽>試合前、練習で笑顔の大谷

パ・リーグ 日本ハム2―4楽天

(9月23日 札幌D)
 2点を追う9回。あっけなく3者凡退に終わった。日本ハムは優勝マジック6を初点灯させ、本拠地で迎えた一戦だったが、連勝は5でストップ。

 2位・ソフトバンクに1ゲーム差に縮められた日本ハムの栗山監督は「残り一つでも負ければ苦しくなるのは分かっている。明日(24日)からしっかりやる」と切り替えた。

 21日のソフトバンクとの最後の直接対決初戦に先発で白星を挙げ、翌22日にDHで先発出場した大谷は疲労を考慮され、スタメンから外れた。指揮官が「随分、前から決めていた」と言うようにベンチ入りメンバーとして発表されたが、代打待機もさせていなかった。大谷を欠いた打線は楽天の先発・釜田を打ちあぐねた。投げてはメンドーサが6回4失点と試合をつくれず、完敗だった。

 この日、チームは遠征先の福岡から札幌へ移動。チームが札幌ドームへ到着したのは午後3時すぎだった。打撃練習参加は各自に任され、30分ほどで練習を終了せざるを得なかった。試合前、今季限りでの現役引退を表明した武田勝がベンチに現れ「俺のために優勝しろ 武田勝」と記した紙を持って、ナインの笑いを誘った。試合中、その熱い思いが込められた紙はベンチの壁に。チーム一丸となったが、勝利で応えることができなかった。

 24日も勝利を逃せば、ソフトバンクの結果次第では優勝マジックが消滅する可能性もある。それでも、栗山監督は24日の「打者・大谷」の起用について「全部使ったら壊れちゃう。明日(24日)以降は考えます」と慎重だった。試合直後、スーツ姿で現れた大谷は「切り替えて頑張ります」とだけ言葉を残した。残り6試合。二刀流の起用法が鍵を握る。 (柳原 直之)

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