中日・小笠原監督 29日にも誕生へ 2軍から昇格、選手の信頼厚く

[ 2016年9月24日 05:30 ]

中日の小笠原2軍監督

 中日の来季監督として最有力視されていた小笠原道大2軍監督(42)の昇格が、29日にも正式発表される可能性が出てきた。

 西山和夫球団代表は23日、「(秋季)キャンプ、秋季練習に支障がないように。新しいスタートを切らないといけない」とし、シーズン終了から10月3日の宮崎フェニックスリーグ開幕までに、新監督を発表したい意向を示した。

 現時点でのチーム最終戦は28日の巨人戦(東京ドーム)。この日までに小笠原2軍監督への正式な就任要請はしていないが、近日中に白井文吾オーナー、佐々木崇夫球団社長、西山球団代表で最終的な話し合いを行い、水面下で打診する見込みだ。

 昨季限りで現役引退した小笠原2軍監督は就任1年目からウエスタン・リーグでソフトバンクと首位争いするなど過去4年で最下位3度、4位1度だったファームを2位まで押し上げた。コーチ陣とのコミュニケーションも円滑で指導も熱心なことから選手の信頼も厚い。この日、愛知県内で取材に応じた白井オーナーも「よくやった」と評価した。

 8月9日に谷繁監督の事実上の解任となる休養が発表され、森ヘッドコーチが監督代行を務めたものの大きく浮上することなく4年連続Bクラスが決定し現在は最下位。小笠原2軍監督はファーム全日程終了を報告するため、24日にナゴヤドームを訪れる。

 ◆小笠原 道大(おがさわら・みちひろ)1973年(昭48)10月25日生まれ、千葉県出身の42歳。暁星国際からNTT関東を経て、96年ドラフト3位で日本ハム入り。捕手から内野手に転向し02、03年に首位打者。06年は打点、本塁打の2冠に輝き同年オフにFAで巨人移籍。07年に史上2人目の両リーグMVPに輝いた。13年オフにFAで中日へ移籍。15年限りで引退し今季から中日2軍監督。現役通算1992試合で2120安打、378本塁打、1169打点、打率・310。1メートル78、84キロ。右投げ左打ち。

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2016年9月24日のニュース