【吉村禎章の視点】DeNAの自信を深めさせた 巨人バッテリーの半端な攻め

[ 2016年9月24日 08:35 ]

<巨・D>7回2死、宮国から満塁本塁打を放つ筒香

セ・リーグ 巨人4―12DeNA

(9月23日 東京D)
 DeNAは自信を深め、巨人はダメージの残る結果だ。2位争いもあるが、CSファーストステージで対決する両者。特に巨人投手陣が、好調なロペスと筒香にどう対するか注目したが、結果は別として強い意図をバッテリーに感じることはできなかった。

 今年の筒香はどんな球種、コースに対しても自分の間合いで振れるし、押し込める。タイミングがずれても9回の本塁打のように、高めの球は打球が上がればスタンドに届く。ならば、割り切りが必要だ。内角ならもっと厳しく外角も高低を間違えないといった強い意識はなかった。ロペスの攻めも中途半端に映った。24日の最終直接対決で、巨人バッテリーは2人に考えさせる工夫をしないとCSを前に心理面でDeNAを勢いづかせてしまう。

 打線の破壊力はDeNAが上だ。巨人はCSの第1戦に先発するであろう菅野が徹底した攻めで封じ込めないと、一気に勝負が決してしまう。それだけのインパクトを筒香、ロペスが与えた。(スポニチ本紙評論家)

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2016年9月24日のニュース