大谷、大一番に“出場直訴”も?1失点で9勝目「あしたはここで打席に」

[ 2016年9月21日 22:05 ]

<ソ・日>8回1失点の大谷はスタンドの声援にガッツポーズで応える
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パ・リーグ 日本ハム2―1ソフトバンク

(9月21日 ヤフオクD)
 日本ハムの大谷翔平投手(22)がソフトバンクとの天王山初戦で8回1失点と好投し、チームの首位奪回に大きく貢献した。

 初回、1死を取ってから連続四球を与えるなど不安な立ち上がりとなったが、尻上がりに調子を上げて6回以降はノーヒット投球。112球を投げたこともあって完投はならなかったが、8回で8三振を奪い、4安打1失点の力投で7月3日のソフトバンク戦(ヤフオクD)以来となる今季9勝目をマークした。

 「投手戦になると思っていたので、最少失点でいこうと思っていた」という大谷は初回からこの試合のMAX163キロをマーク。「相手は強いソフトバンク。自分の出せるものは全部あそこに置いて来ようと思って」マウンドに上がったと振り返る。

 そして、レアードの特大先制2ランでリードをもらい迎えた5回には自らの悪送球絡みで1点を失い、なおも2死二、三塁と同点のピンチ。「僕のミスで点が入ったので同点にはさせないというつもりで頑張りました」と、初球の159キロ速球の後で投じた149キロのフォークで空振りを取り、5球目の141キロスライダーで内川を遊ゴロに打ち取ったシーンについては「そこも持ち味だと思っている。真っ直ぐとフォークとスライダー、たまにカーブ。きょうは有効的に使えたのかなと思います」と控えめな笑みを見せた。

 “リアル二刀流”となる「8番・投手」での先発。打者としては6回に左翼線二塁打を放った以外は3三振を喫した。だが、「打席はあまり気にしていなかった。とにかくどうやって抑えようかと思っていた」と大谷。22日の第2戦も勝てばマジック6、引き分けでもマジック7が点灯する。先発投手を務めた翌日は通常出場しないが、この1勝は「すごく大きい」という大谷は「気持ちはあしたに向かっている。あしたはここで打席に立って、またここ(お立ち台)に戻って来られるように頑張ります」と“出場直訴”も口にした。

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