オリ 小松が今季限りで引退、08年新人王、09年WBC代表で連覇貢献

[ 2016年9月21日 16:08 ]

今季限りで引退することを発表したオリックス・小松

 オリックスは21日、小松聖投手(34)が、今季限りで現役を引退すると発表した。22日に引退会見を行う。

 小松は06年ドラフトの希望枠でJR九州からオリックスに入団。07年に初勝利を挙げ、先発に本格転向した08年には15勝3敗3ホールドと大ブレークした。球団では95年の平井以来となる15勝で、チームの2位躍進に貢献。クライマックスシリーズ第2戦に先発するなど活躍し、文句なしで新人王にも輝いた。

 さらに09年にはWBC日本代表にも選出され、日本の連覇に貢献。96年の日本一以来、リーグ優勝のないオリックスでは、数少ない「ビール掛け」経験者で、エースとしての成長を期待された。

 だが、自身初の開幕投手を務めた09年4月3日のソフトバンク戦で5回7失点と結果が出ず。その後も先発と中継ぎの両方で再生を図ったが苦しみ、3勝を挙げた12年を最後に白星を挙げられなかった。若手の台頭に押し出され、13年からは中継ぎに転向。今季は6月18日に2度目の出場選手登録抹消してから1軍昇格はなく、3試合で0勝1敗だった。

 お立ち台では、当時一世を風靡(ふうび)したものまねタレントである山本高広の「キターッ!」を叫ぶなど、明るい性格でファンからも愛された。一方で後輩にもあえて厳しいことを言うなど投手陣のまとめ役で、現在の投手陣では岸田と並び最年長だった。一時代を築いた右腕が、また1人グラウンドを去ることになった。

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2016年9月21日のニュース