大谷、リアル二刀流封印 投手一本で鷹狩り奪首だ

[ 2016年9月21日 05:49 ]

ソフトバンク戦のため福岡入りした大谷

 「一刀流」で勝負!日本ハムは、21日から勝率3厘差で追う首位ソフトバンクとの今季最後の直接対決2連戦に臨む。栗山英樹監督(55)は20日、初戦に先発する大谷翔平投手(22)について、打者としても出場する「リアル二刀流」ではなく、投手一本で起用することを明かした。投手復帰して間もないことや好調な打線を考慮に入れ、決断したもよう。大一番で、まずは投手としての真価を見せつける。

 最後の直接対決2連戦。どうすれば先勝できるか。先発は二刀流の大谷翔平。栗山監督は思考を巡り巡らし、そして腹を決めた。

 「切羽詰まれば詰まるほど、よりシンプルに普通にいく。今までの経験で明らかなこと。あまりむちゃなことはしない」

 残り9試合で、ゲーム差なしの勝率3厘差で2位。当初は大谷を投打同時起用する「リアル二刀流」の可能性を探っていた。打者としてもソフトバンク戦の成績は打率・415、9本塁打。7月3日の同カード(ヤフオクドーム)では「1番・投手」で先頭打者本塁打も放っている。だが、導き出した結論は「投手一本」。大谷はまだ投手復帰3戦目。5月末に初めてDH解除して以降、「リアル二刀流」で無傷の6連勝を飾ったが、二刀流は「ケガをさせないこと」が絶対条件だ。「投げるだけ、DHだけというのがシンプルということ」と指揮官。負担が大きい投打同時出場は時期尚早という判断だった。

 加えて、打線も前半戦不振だった近藤が復調気配で、2番に定着。球団新記録の15連勝に大きく貢献した岡も、故障明けでトレーナー管理下にあったが、フル出場できる状態に戻った。大谷は「(投打)一緒に出たからといって何かあるわけではない。マウンドで一生懸命投げて、打席で一生懸命バットを振れればいい」と意欲を強調していたが、打線に厚みが増したことで、マウンドに集中できる状況となった。

 前回13日のオリックス戦(札幌ドーム)では、自身が持つプロ野球記録を1キロ更新する164キロをマークしたが「特に意識はない」と、貪欲に勝利だけを見つめている。一方で、22歳の青年らしからぬ大人の一面も。「“絶対やるぞ”という気持ちでいくけどそんなに気負う必要もない。今、ある力しか出ない。そこを最大限発揮できる準備ができれば十分」。頭は冷静に、心は熱く、だ。

 日本ハムがマジックを初点灯させるには1勝1分け以上が条件となる。初戦を任される大谷はこの日、チームとともに新千歳空港から空路、福岡入り。投手としてフルスロットルを解き放つ準備は整った。(柳原 直之)

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