千賀&武田が天王山先発 若き柱が奮闘誓う

[ 2016年9月21日 09:10 ]

ダッシュを行う千賀(左)と武田

 リーグ3連覇へ正念場を迎えた首位ソフトバンクは、日本ハムとの2連戦に同じ23歳右腕の千賀と武田を先発マウンドに送り出す。本拠地のヤフオクドームで最終調整。初戦を任された千賀はキャッチボールなどで汗を流し、「意気に感じてやりたい」と引き締まった表情で力強く言った。

 育成出身の6年目。今季から先発ローテーションを守り、自身初の2桁となる12勝を挙げている。わずか2敗でリーグトップの勝率・857。今季、日本ハム戦は1勝1敗と五分で、千賀自身にとっても「決着戦」となる。「打者・大谷」とは今季8打数2安打。2本塁打を浴びる一方で5三振を奪った。今回は投手と打者での対戦はなさそうだが、初めて投げ合うことになる。大谷に負けない150キロを軽々と超える剛球。そして「お化けフォーク」と呼ばれる落差抜群の宝刀がある。投げ勝てば優勝マジック「8」が再点灯するだけに「いい緊張感を持ってやる」と好投を誓った。

 2戦目に臨む武田はブルペンで49球の投球練習を行った。普段は何事にも動じず、マイペースを貫く男がいつになく真剣な表情でこう言った。

 「プレッシャーはあります。その中でどこまで投げられるか。ここで(優勝が)決まるぐらいの気持ちで投げます」

 自己最多の14勝が懸かるマウンドだが、大一番を迎えてペース配分は考えない。「全力で行くしかない」と初回から飛ばすことを宣言した。

 工藤監督は午前中から監督室にこもり、報道陣の前に姿を見せなかった。帰路に就いたのは約7時間後の午後5時20分。入念な対策を練ったのだろう。王者のプライドを懸けた決戦に向け、「直接対決なので選手たちの思いがいつもと違って当然だけど、自分たちの持っているものを全て出すぐらいの気持ちでやってほしい」と鼓舞した。

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2016年9月21日のニュース