楽天、今オフFA岸&陽獲り!来季4年ぶりVへ先発の柱と右打者補強

[ 2016年9月21日 07:20 ]

日本ハムの陽(左)と西武の岸

 もう一度、東北に歓喜を!楽天が宮城県仙台市出身の西武・岸孝之投手(31)を獲得に向け調査していることが20日、分かった。保有するフリーエージェント(FA)権を今オフに行使した際は、獲得に名乗りを上げる方針だ。野手では日本ハムの陽岱鋼(ヨウダイカン)外野手(29)も調査中。投打で大型補強を敢行、来季は13年以来4年ぶりの優勝を狙う。

 昨年はロッテから今江を獲得した楽天が、今年もFA戦線に殴り込む。今月上旬に都内で星野仙一副会長(69)も参加して編成会議を実施。来季に13年以来4年ぶりの優勝を狙うため、今オフも積極的に補強に動く方針を確認した。球団関係者は「全ての可能性を考慮し、後れを取ることなく準備したい」と話した。

 補強リストの最上位にあるのが、西武・岸の名前だ。球団創設9年目だった13年にリーグ優勝と日本一を達成も、同年のオフにシーズン24勝無敗だった田中がポスティングシステムを利用してヤンキースに移籍。エースが抜けた大きな穴を埋めることができず、14、15年は2年連続で最下位に沈んだ。現在、チームの先発陣で柱は則本のみ。実績、年齢などを考慮しても岸は補強対象としてうってつけの存在だ。

 岸は宮城県仙台市出身。06年ドラフト希望枠で西武に入団も大学まで地元で過ごすなど「東北愛」は強い。1年目の07年から4年連続2桁勝利を記録してエースの地位を築き、14年5月2日のロッテ戦(QVCマリン)ではノーヒットノーランも記録した。昨年は故障で自己最少の5勝。今季も右内転筋を痛めて離脱期間もあったが、8月16日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でプロ通算100勝に達した。

 野手では日本ハムの陽岱鋼を調査中だ。チームは慢性的に右打者が不足しており、FA加入した今江も、ここまで82試合で打率・288、3本塁打、21打点。13年に盗塁王、14年には自己最多の25本塁打を記録した陽岱鋼が加入すれば、残留が濃厚なウィーラー、アマダーを含め右打者の層は確実に厚くなる。今オフはオリックスの糸井、中日の平田ら外野手がFA権を行使する可能性があるが、球団は陽岱鋼を誰よりも高く評価している。

 梨田監督を迎えた今季は5月に9連敗を喫した影響もあり既にクライマックスシリーズ進出は絶望的な状況。東日本大震災を経験した東北に再び歓喜を届けるため、補強は不可欠だ。球団は岸、陽岱鋼の動向を注視し、FA権行使なら投打の大型補強に打って出る。

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2016年9月21日のニュース