広島 凱旋フィーバー!1975年初優勝超えの熱狂

[ 2016年9月16日 05:33 ]

<広・巨>試合後のセレモニーで、セ・リーグ優勝ペナントを手にグランド一周する緒方監督(中央)らカープナイン

セ・リーグ 広島5-0巨人

(9月15日 マツダ)
 広島の街が、球場がVフィーバーに沸いた。25年ぶり7度目のリーグ制覇を果たした広島は15日、巨人戦(マツダ)に5―0で完勝後、優勝セレモニーを開催。緒方孝市監督(47)がファンに今季の戦果を報告し、3万2000人超の大観衆から祝福された。10日のV決定後、初の凱旋となった広島駅では約1500人のファンがお出迎え。1975年の初優勝を超える熱狂に包まれた。

 歓喜のVセレモニー。本拠地球場を真っ赤に染めたファンを前に、リーグの頂点に登り詰めた赤ヘル戦士がグラウンドに整列した。新井が笑っている。黒田は誇らしげだ。熊崎勝彦コミッショナーから優勝ペナントとトロフィーが授与されると、万雷の拍手と歓声が緒方監督を包み込んだ。

 「9月10日の東京ドームで、131試合目に優勝を決めて来ました。25年間、長い間お待たせしました。ファンの皆様、おめでとうございます」

 指揮官による待望のV報告。32年ぶり日本一奪回を狙う声も力強い。

 「10月12日からクライマックスシリーズが始まります。さらにチーム一丸となって、ファンの皆様とともに日本一を目指したいと思います」

 その後、優勝ペナントを掲げながら場内1周するナイン。最後は胴上げコールが起こったが、その期待には応えられなかったもののマウンド付近で選手がつくった輪の中央に小窪が陣取った。四方のファンに向けて3度バンザイ。機転を利かした選手会長のアドリブで締めた。

 セレモニーに先立つこと約10時間前。広島駅はいち早く歓喜に包まれていた。午前11時42分、ナインを乗せた下り新幹線が到着すると、赤いユニホームを着た約1500人のファンが拍手でお出迎え。「おめでとう!」「ありがとう!」の大歓声が上がった。

 10日に優勝を決めて以来、遠征が続いており、初の地元凱旋。人だかりから選手を守るため、駅構内では厳重な警戒態勢がとられた。広島県警は18人で構成する鉄道警察隊のうち15人を投入。JR西日本広島支社は当初の60人にプラスして緊急動員をかけた。

 同支社広報室の鍵山好文室長は驚く。「1975年を経験した先々代の室長の話では、初優勝の時もこんなに多くの人は来ていない…と。過去にない人の数です」。当時とは、人の往来も新幹線の本数も違うため単純比較はできないが、40年前の初Vを超える熱狂だったのは間違いない。

 「すごかった。うん、すごい。あんな光景は見たことない。本当にありがたいと思いました」

 新井がしみじみ言う。ファンへの感謝を胸に刻み込んだ1日。赤ヘル戦士は決意新たに、日本一奪回への闘志を燃やしていた。(江尾 卓也)

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