履正社・寺島16日にプロ志望届 山本昌超えたい

[ 2016年9月16日 08:10 ]

16日の大安にプロ志望届を提出する履正社の寺島(右)と山口

 今秋ドラフト候補の履正社・寺島成輝投手(3年)と山口裕次郎投手(3年)の両左腕が16日の大安にプロ志望届を提出する。2人は15日、同校の茨木グラウンドでプロ志望を正式に表明。阪神など複数球団が1位候補に挙げる150キロ左腕の寺島は「1年目から結果を出したい」と目標を掲げた。

 史上初の2年連続トリプル3を狙う山田(ヤクルト)、10年本塁打王のT―岡田(オリックス)らを輩出した履正社だが、2投手が同時にドラフト指名されれば同校史上初の快挙になる。岡田龍生監督は「寺島は“1年目からやるんだ”という気持ちでいてほしいし、十分やれる力がある」と高いノルマを課した。

 高校1年の冬に進路をプロ一本に絞った寺島自身もその心意気だ。1年目からのローテ入りは大前提で「ランキングで常に上位にいるような選手に」と決意を示した。目安になるのは2ケタ勝利で「それを毎年、毎年できるように」と力を込めた。そのうえで目指すのは50歳で現役引退した山本昌(元中日)のような息の長い選手だ。「理想ですね。超えることができれば」と笑った。

 高校日本代表の一員として先のU―18アジア選手権(台湾・台中)に出場。香港戦と中国戦に先発し、計12イニングを無安打、25奪三振の力投で優勝に貢献した。同大会では最多勝(2勝)、最優秀防御率(0・00)、ベストナイン(左腕)を受賞。打者としても打率・308を残した。作新学院の今井、横浜の藤平、花咲徳栄の高橋とともに「BIG4」と形容される世代No.1左腕。岩手国体(10月2日~)の優勝を手土産に、プロの世界へ羽ばたく。(吉仲 博幸)

 ◆寺島 成輝(てらしま・なるき)1998年(平10)7月30日生まれ、大阪府高槻市出身。国分寺第九小1年から「国分寺スカイホークス」で野球を始め、投手。小4から「大阪茨木リトル」に所属し、通算108本塁打。茨木東中では「箕面ボーイズ」に在籍し、3年時に日本代表で世界一を経験。履正社では1年夏からベンチ入り。最速150キロ。持ち球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォーク。高校通算12本塁打。高校日本代表。50メートル走6秒6。1メートル83、85キロ。左投げ左打ち。

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