阪神・藤浪 広島に一矢報いる!機動力対策「きっちり」

[ 2016年9月13日 05:30 ]

キャッチボールで調整する藤浪

 このままでは終わらない。14日の広島戦(甲子園)に先発する阪神・藤浪が、屈辱を返上する快投を届ける構えを示した。

 「(広島には今季)勝っていないですし、成績も良くないし、勝てたらいいですけど。いろんな課題を持って、やっていければ。勝敗に、こだわりたいと思います」

 広島戦は今季5試合に登板し未勝利(4敗)。エースの不振が影響したことも一因か、チームとしても広島戦は目下6勝17敗と大きく負け越している。シーズン序盤から首位を独走し、25年ぶりのリーグ優勝を手にした強力打線とは、今後も幾度となく対戦するだけに、「勝ちたいですね」。来季につなげるためにも、嫌な存在感を相手に植え付ける必要がある。

 課題の一つが、広島の機動力への対策だ。8月17日の対戦(マツダスタジアム)では3盗塁を許し浮き足だった。藤浪は今季広島戦の許盗塁は11で、阻止は1度だけ。盗塁阻止率は・083の惨状を許している。また、計19四死球は対戦カード別ワーストで、足を絡めた攻撃が制球にも響いていると言える。「けん制、クイックとできることは限られていますが、できることは、きっちりやりたいですね」と課題克服に力を込める。

 前回登板の6日の巨人戦(甲子園)では、相手先発の菅野に痛恨の適時二塁打を許すなど5回3失点で降板。金本監督から「ピッチャーに打たれるというのは、ピッチャーのミスのようなものだから」と指摘された部分も注意点となりそうだ。

 この日は、甲子園球場での指名練習に参加。ブルペン入りするなど調整に励んだ。残り11試合で、3位DeNAとは6ゲーム差。クライマックス・シリーズ進出は厳しい状況で、自身も目下6勝11敗で入団から4年連続2桁勝利は絶望的だが、「せっかくマウンドに上げさせてもらっているんで。勝敗にこだわって、課題を持って、しっかり投げられればと思います」。極度の不振に陥り、辛酸をなめたシーズン。必ず、一矢報いる。 (湯澤 涼)

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