【亀山つとむの視点】菅野との勝負に敗れた藤浪 エースに投げ勝ってこそ真のエース

[ 2016年9月7日 09:30 ]

<神・巨>4回1死二塁、藤浪は菅野に右中間を破る適時二塁打を打たれる

セ・リーグ 阪神2-4巨人

(9月6日 甲子園)
 期待が大きいからこそ、藤浪のピッチングは残念でした。巨人先発は菅野という、文字通りのエース対決。菅野の過去3戦の防御率は0・00、甲子園での直接対決7試合で勝ち星なしという点を考慮すれば、藤浪には「1点勝負、1点先に取られたら負け」というぐらいの姿勢を見せてほしかったと思います。

 1年間、ローテーションを守っている投手です。ともすれば「伝統の一戦」という特別意識は、希薄なものになるのかもしれません。ですが、相手はドラフト同期、同じ背番号19を背負う菅野です。3位に残るためにも、負けられない戦いが続いている。そういう意味でも、藤浪にしてみれば最高のシチュエーションだったはず。再三走者を出しながら粘ったという見方もある一方、物足りなさは残りました。

 藤浪クラスになれば、先発としてゲームをつくるというのではなく、周囲の目は勝つゲームを求めています。試合としては阪神が2―4で巨人に負けたのですが、私自身は藤浪が菅野に敗れた一戦だったと感じています。その象徴が4回、菅野に浴びた2点目のタイムリー。打線はこれまで一本もタイムリーを打っていなかった菅野から、9安打を放ち2点を奪いました。だからこそ、藤浪にはこの2点で勝ってほしかったと思います。

 我々が藤浪に対して求めるものが高いのは、当然、分かっています。ですが、その期待を背負ってでも勝てる能力が、藤浪にはあります。相手のエースに投げ勝ってこそ、真のエース。「さすが藤浪!」と言えるゲームを期待します。(スポニチ本紙評論家)

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