マー不満の12勝 自身5連勝も「全然喜べない」

[ 2016年9月7日 05:30 ]

12勝目を挙げた田中(AP)

ア・リーグ ヤンキース5―3ブルージェイズ

(9月5日 ニューヨーク)
 ヤンキース・田中は昨季に並ぶ12勝目にも、表情を一度も緩めなかった。7回途中で7安打2失点。2点目は降板時に残した走者を、救援投手に還されたものだ。それでも「今日は全然、何も良くなかった。初回に逆転してくれたことが一番大きかったし、好守にも助けられた。チームが勝ったことが一番いいけど、自分は全然喜べない」と口を真一文字に結んだ。

 初回、二塁打と適時打の連打を浴び、7球で先制された。「やってしまった…」。その後も5回まで毎回安打されながら、失点は許さなかった。スプリットをチェンジアップ気味に抜き、時には追い込んでからの勝負球にカーブを要求。打線に変化球への耐性ができたと見るや直球で押し、最後は切れを戻したスライダーを左打者のバックフット(軸足)に決めた。

 「メンタル的にタフな試合だった。フォームのバランスも悪く、肉体的にもタフだった」。もがきながら有効球を探り、わずかな可能性の上乗せに懸け、首を振った。「自分の状態は自分が一番よく分かる。その中でこの球がまだマシかな、とかそんな感じ」。6回は初めての3者凡退。エースとして格好はつけた。

 「正直、何点取られていたか分からない」。そう言い切ったが、これで自身5連勝。8月2日のメッツ戦を最後に1カ月以上負けおらず、1年目の14年にマークしたデビューからの6連勝と、年間13勝という自己最多記録に王手をかけた。「形にはなって良かった。だけど運が悪い日があれば、今日は運が良かったということで」。厳しい自己採点は自己への要求の高さ。ワイルドカード争い生き残りへ負けられない戦いが続く中、次戦10日(日本時間11日)のレイズ戦で真価が問われる。(後藤 茂樹)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2016年9月7日のニュース