石井一久氏 マエケン称えつつ「僕もまあまあ凄かったんですね」

[ 2016年9月7日 08:10 ]

14勝目を挙げたドジャースの前田(AP)

ナ・リーグ ドジャース10―2ダイヤモンドバックス

(9月5日 ロサンゼルス)
 ドジャースの前田健太投手(28)が5日(日本時間6日)、ダイヤモンドバックス戦に先発し、6回1/3を3安打1失点で14勝目を挙げた。球団の1年目投手では02年の石井一久(スポニチ本紙評論家)らに並ぶ最多記録。石井氏は「内容を評価したい」と称えた。

 前田はメジャーのハードなスケジュールの中で、シーズンを通して好不調の波がなく、毎試合6~7回までイニングを稼ぐ。首脳陣にとっては非常に計算ができる投手だ。14勝という数字はもちろん立派だが、僕はその内容を評価したい。

 日本球界でトップクラスと言われた投手は、メジャーに来ても1年目は自分の投球さえできれば、それなりに勝てる。でも勝っていても、打者のパワーや身体能力の違いを肌で感じ、「凄いやつがいるな」と実感するはず。大事なのは、相手が研究してきた2年目も同じような成績を残せるか。その意味では前田は、自分のボールで押し切って勝ってきたというよりも、メジャーの打者や環境に自らを適応させながら、勝ち星を積み上げてきた印象がある。言い換えれば、2年目をまた0からスタートするのではなく、そのまま入っていけるような投球だ。

 具体的には、相手を見てから、フォーシームを軸にしたり、あるいはスライダーやチェンジアップを主体にしたりと、試合によって、いろいろな前田が出てくる。この日のダイヤモンドバックス戦でも8三振を奪った球種は、スライダー3、直球2、チェンジアップ2、カーブ1と4種類。相手の弱点などのデータを頭に入れた投球でそれができる制球力もある。

 僕のドジャース時代の同僚でもあるデーブ・ロバーツ監督の配慮も大きい。今年2月、アリゾナキャンプに行った時に話を聞いたが、一番心配していたのが体調面だった。契約の段階でいろいろ不安要素が指摘されたので「常に体調に気を配りながら、大事に使いたい」と話していた。今回も当初は中4日でもいけたが、若手を2人入れて、8月以降では3度目の中6日。ポストシーズンも見据えての起用だろう。

 ドジャースではメジャー1年目の14勝は、僕に並ぶ最多だという。もう14年も前のことなので記録のことは知らなかったけど、前田クンと同じ14勝ということは、僕もまあまあ凄かったんですね。(スポニチ本紙評論家)

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