DeNA筒香 “逆浜風”ポテンV打 相手の配球読んだ

[ 2016年9月4日 05:30 ]

<神・D>8回2死一、二塁、筒香は藤川から左前に決勝打を放つ

セ・リーグ DeNA3―2阪神

(9月3日 甲子園)
 打球は「逆浜風」に押し戻され、左翼手の手前でポトリと落ちた。1―2の8回2死一、二塁。DeNAの筒香が藤川の149キロ直球に詰まりながら執念の逆転2点二塁打。

 「ちびっていては結果は出ない。俺が決めるという思いだった」。6回に右足甲に自打球を当て、試合後は足を引きずるほどの痛みがあったが必死に二塁まで走った。

 甲子園では右翼から左翼に浜風が吹くが、悪天候のこの日は逆向き。試合前にはその風に乗り、近隣の西宮市鳴尾浜で起きた工場火災の煙が球場の方へ流れてきた。左打者には一発が出やすい風だけに、相手バッテリーは簡単には内角を攻めてこない読みもあったのだろう。試合前のフリー打撃では引っ張った打球はわずか5スイング。逆方向を意識した結果が、決勝打につながった。Aクラス死守へ、ラミレス監督は「大きな1勝。ゴウ(筒香)は4番らしいベストの仕事」と称えた。 (川島 毅洋)

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2016年9月4日のニュース