阪神・秋山 悪夢の初回3失点 今季初先発「結果を早く求め過ぎた」

[ 2016年9月3日 05:30 ]

<神・D>初回、わずか8球で1点を失った秋山

セ・リーグ 阪神3―5DeNA

(9月2日 甲子園)
 今季初先発の阪神・秋山は、悔やみきれない初回の3失点に唇をかんだ。2~5回はわずか1安打に抑える快投だっただけに、痛すぎる立ち上がりだった。

 「試合開始で良いリズムで入っていけなかったことが、こういう結果、一つの原因。チャンスをいただいたので、なんとかしたかったですが初回がすべてだった…」

 4年ぶりの勝利に懸ける思いが重圧になったのか序盤の隙を突かれた。初回先頭の桑原に中前打、続く石川に左前打され一、二塁と危機拡大。「慎重にというより、結果を早く求め過ぎた部分はあると思う」。はやる気持ちが焦りを生むように、2ボールからの3球目、ロペスに投じた高めカットボールを左翼線へ運ばれ、先制点を献上。なおも1死二、三塁で宮崎に前進守備の遊撃右を抜かれる中前2点適時打を浴び、計3点を失った。

 2~5回は三塁すら踏ませなかった。カーブを多投するなど緩急を駆使した投球でDeNA打線に的を絞らせない。無四球、6奪三振で5回3失点。結局、初回に奪われた3点が最後まで重く響いた。「初回から落ち着いてやらないといけなかった」と絞り出すのが、やっとだった。

 来週は5試合で先発の谷間はなく、出場選手登録を抹消される。ただ、一定程度の結果は示したことから次回登板の機会も見込めそうな状況で香田投手コーチも「5人回るというのがあるから、違う方法も考える」と示唆した。巡ってきた好機を次こそものにしたい。 (湯澤 涼)

 ▼阪神・香田投手コーチ(初回3失点の秋山について)桑原の2球目(中前打された直球)だな。手を尽くすというかね。1点で抑えてほしかった。悔やまれるな。

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