広島M7!新井さん独走94打点弾&誠也“神ってる”以来3戦連発

[ 2016年9月3日 05:30 ]

<ヤ・広>5回2死一、二塁、新井は左越え3ランを放つ

セ・リーグ 広島5―2ヤクルト

(9月2日 神宮)
 打てば響く。広島が一瞬で試合の流れを捉えた。新井、鈴木の連続本塁打で今季41度目の逆転勝ち。優勝マジックは8月24日の初点灯以来、試合のある日は着実に減る。2位・巨人の黒星が加わり、栄光へのナンバーは「7」になった。

 赤いファンの波がうねる。2点を先制された直後の5回2死一、三塁。新井が石川の低めスライダーを、体勢を崩されながらもすくい上げた。「制球良く決められていたので、チャンスは多くないと思っていた。追い込まれてから、うまく反応できた」。左中間席への17号逆転3ランに、一塁を回って拳を固めた。

 興奮渦巻く中、鈴木は初球のカーブを強振。24号ソロを左翼席に突き刺した。神懸かり的な活躍を見せた6月以来の3試合連続アーチに「新井さんが厳しい場面で決めてくれる。僕は楽に打席に入らせてもらっている」と笑顔を浮かべた。

 練習中、三塁ベンチ奥の控室に大爆笑が響き渡った。ナインの間で現在、荷物バッグに奇妙な「かぶりもの」を忍ばせるいたずらが流行中。この日は初めて首脳陣の河田外野守備走塁コーチが、企画発案者の菊池の餌食となった。バッグに原人風のマスクを発見した同コーチは一瞬たじろぐも、何事もなかったように手に取ると静かにかぶり、スライディングパンツ一枚でポーズ。ベテランも若手も助っ人も、そして首脳陣も大爆笑した。この一体感が、2死無走者からの逆転劇の源だ。

 94打点でリーグトップを独走する新井は、39歳での打点王獲得ならリーグ最年長記録に。リーグ2位の打率・335の鈴木は首位打者獲得なら同最年少記録となる。新井は「優勝したいのが一番。ただ(ファンの)皆さんが期待してくれるなら、その期待に応えたい」と高らかに宣言した。 (桜井 克也)

 ≪今季41度目逆転勝利≫広島は5回2死から新井の逆転3ラン、鈴木のソロが連続で飛び出し、今季41度目の逆転勝利を飾った。これで、新井が本塁打を放った試合にチームは今季14勝2敗、勝率・875の好成績。7月3日DeNA戦の7号からは10連勝になった。またチームの2者以上連続本塁打は、8月27日中日戦の10回に同じ新井→鈴木で記録して以来今季6度目。その試合に6戦全勝となり、うち4度までを鈴木が追いかける形で記録している。

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