イチロー「2番」で1安打2得点 来季契約延長濃厚に

[ 2016年9月3日 05:30 ]

フランコア、(左)イエリチと勝利を喜ぶマーリンズのイチロー(AP)

ナ・リーグ マーリンズ6―4メッツ

(9月1日 ニューヨーク)
 マーリンズのイチロー外野手(42)が1日(日本時間2日)、メッツ戦に4月20日以来となる2番で先発し、1安打2得点で勝利に貢献。チームは連敗を5で止め、ワイルドカード争いでプレーオフ進出圏内に3ゲーム差と踏みとどまった。また、米サイトは、イチローが来季もマ軍でのプレーを望んでいると報道。来季の選択権を持つ球団も権利を行使することが濃厚だ。

 最後の打者が左飛に倒れると、背番号51は外野手3人で勝利の儀式のジャンプ。笑顔でハイタッチの列に加わった。チームは連敗を5でストップ。ドン・マッティングリー監督は「苦しい8月は終わった。これが何かいいきっかけになればいい」と安どの表情を浮かべた。4番イエリチが4打点。それを演出したのが、今季3度目の2番に入ったイチローだった。

 3回1死一塁、二塁へのゴロは4―6―3の併殺かと思われたが、一塁は際どいタイミングでマ軍はチャレンジを要求。リプレー検証の結果、判定はセーフに覆り、その後、イエリチの先制適時打を呼んだ。3―1の7回には、左腕スモーカーの直球に詰まりながらも左前打。四球を挟み、イエリチの3ランが飛び出した。5打数1安打ながら2得点。この試合で今季300打席に到達し、250打席の30万ドル(約3100万円)と合わせて出来高ボーナスは60万ドル(約6100万円)までアップした。

 この日、米スポーツサイト「ファンラグ・スポーツ」は「イチローは来季もマーリンズでのプレーを望んでいる」と報じた。マ軍は年俸200万ドル(約2億800万円)での来季選択権を保有。デービッド・サムソン球団社長も「イチローは50歳までやりたいと言っている。契約しているのは勝利に貢献してくれるから」と評価しており、来季の契約延長は濃厚だ。

 チームはワイルドカードゲーム進出圏内まで3ゲーム差。左手首痛で欠場した中堅オズナは近日中に復帰予定だが、若いチームには42歳の力が必要だ。

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