U18日本 35点大勝!“二刀流”打者・寺島4番で4安打4打点

[ 2016年9月2日 05:30 ]

<日本・インドネシア>2回、寺島が中前に2点打を放つ

第11回U―18アジア野球選手権1次ラウンドA組 日本35―0インドネシア

(9月1日 台湾・台中)
 1次ラウンドでA組1位通過を決めている日本は、インドネシアに35―0で大勝。3戦全勝で同ラウンドを終えた。4番に座った寺島成輝投手(履正社=3年)が4安打4打点。投げては藤嶋健人投手(東邦=3年)が5回完全の快投で、チーム無失点を21イニングに伸ばした。アジア制覇に向けたスーパーラウンドでは2日に中国、3日に韓国とそれぞれ対戦することが決まった。

 格下相手にも手を抜くことはなかった。35―0。日本代表として98年大会モンゴル戦の39得点に次ぐ大量点で圧勝し、アジア制覇に向けて弾みをつけた。今大会初戦に先発して5回無失点、12奪三振と快投した150キロ左腕の寺島は、4番に座って4安打4打点と大暴れ。履正社でも昨秋4番に座った経験はあるが「まさか4番とはびっくり。でも昨日から調子が良かった」と振り返った。

 今夏甲子園では主に6番に座って高校通算は12本塁打も、高橋由伸(現巨人監督)に憧れた小学生時代は通算108本塁打を放っている。「最初は詰まって手が痛かったが、しならせるように振ったら飛んだ」と木製バットにもきっちりと対応。2回で交代するとブルペンに入り、2日の中国戦に向けて約30球を投げ込んだ。小枝守監督は「寺島の打撃は捨て難い。寺島が投げる時はDHを使わないことも考えている」と二刀流に期待を寄せた。

 2大会ぶり優勝へ大きく前進する大事な中国戦。寺島は「僕がエースとは思っていない。与えられたところで結果を残していければ」と謙虚に語った。アジアの頂点へ、ここからが勝負どころだ。 (松井 いつき)

 ▽1次ラウンドA組
インドネシア(3敗)
 000 0 0 ―0
 11126 6X―35
日 本(3勝)

続きを表示

この記事のフォト

2016年9月2日のニュース