サブロー 生涯ロッテ 男泣き引退会見、指導者で戻ってくる

[ 2016年9月2日 05:30 ]

会見でファンへのメッセージを求められ涙を見せるサブロー

 「生涯ロッテ愛」を誓った。今季限りでの現役引退を決めたロッテ・サブロー外野手(40)=本名・大村三郎=が1日、本拠地のQVCマリンで引退会見を行った。

 ロッテファンへの思いを問われた時だった。「(12年に巨人から)帰ってきた時も熱く応援していただいて…」。30秒以上も下を向くと、みるみるうちに目が潤む。最後は大粒の涙があふれた。「すみません。泣いちゃいけないんですけど…」。男泣き。そして「僕はロッテの人間。マリーンズを愛しています」と熱い思いを吐露した。

 球団に引退の決断を伝えたのは8月29日。3人の子供には「泣くのが分かっていたので、なかなか言えなかった」という。常々、2人の息子に「男は泣くな」と教えてきた。会見場で流した涙。ロッテへのあふれる愛情ゆえだった。「マリーンズを世界一のチームにしてほしい。それだけが僕の願い」。自身の今後は「白紙」とする一方で「このチームのためにできることがあれば力を貸したい」。巨人にトレード移籍した11年を除き、プロ22年間をほぼロッテでプレー。誰もが指導者として再びユニホームに袖を通す日を待っている。

 「入団した時に、40歳までやると決めていた。やり遂げた感がある。後悔はありません」。引退試合は25日のオリックス戦(QVCマリン)。自ら「日本一です」というロッテファンの前で、現役として最後の雄姿を披露する。 (鈴木 勝巳)

続きを表示

この記事のフォト

2016年9月2日のニュース