背水CSへゴメス奮起せよ 勝負強さ消え来季残留黄信号

[ 2016年9月1日 06:08 ]

<中・神>4回2死一・二塁、ゴメスはバットを折られ二直に倒れる

セ・リーグ 阪神0-1中日

(8月31日 ナゴヤD)
 ゴメスよ、奮起してくれ! 「6番・一塁」で2試合ぶりにスタメン出場したが、ともに走者を置いた第1、2打席に凡退。元気なく3打数無安打に終わった。一向に調子が上がらない阪神の主砲の復活なしには逆転クライマックス・シリーズ(CS)進出はあり得ない。

 「相手がどこであれ、これからも勝っていけるようにやれれば」

 試合後、優勝が完全消滅したことについて聞かれ、淡々と話した。2回1死一塁の第1打席は、吉見のスライダーを二遊間にはじき返したが、相手二塁手・阿部の好守備に阻まれ二ゴロ。4回2死一、二塁の先制機でも、右方向に打ち返したものの二直となり「運がなかった」と悔やんだ。

(来季残留黄信号/) 開幕直後はリーグの打点トップを走るなど、勝負強さを見せつけてきた。夏場に入って失速が目立ち、一塁のスタメンを原口に譲る試合が増えた。8月は、78打数19安打3本塁打6打点、打率・244で終了。低打率もさることながら、最も求められる、勝負を決める打撃が影を潜め、存在感が薄れている。このままでは来季残留にもかかわりかねない。

 それでも20本塁打、72打点は依然としてチームトップ。停滞しがちな空気を変えられる爆発力をいちばん秘めているのがG砲なのは間違いない。優勝という大目標は消えたが、CS出場という新たな目標に向け厳しい戦いが待つ残り19試合。チームを救い、自らの未来も切り開く勝負強い働きが今こそ求められる。(山添 晴治)

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2016年9月1日のニュース