サブロー引退 ロッテ愛貫いた 今季1軍出場なく自ら申し入れ

[ 2016年9月1日 05:30 ]

ロッテのサブロー

 ロッテ愛を貫いて、サブローがユニホームを脱ぐ。ロッテは31日、サブロー(本名・大村三郎)外野手(40)が今季限りで現役を引退すると発表した。1日にQVCマリンで引退会見を行う。94年に入団し、トレードで巨人に移籍した11年の短い時期を除いてロッテ一筋。しかし22年目の今季はここまで1軍出場はなく、40歳にして自らユニホームを脱ぐ決断をした。球団側は9月中の本拠地での公式戦で引退試合を行いたい意向だ。

 千葉に、ロッテにささげた野球人生だった。8月下旬になって、サブローは自ら現役引退を球団側に申し入れた。午後5時。オリックス戦を控えたQVCマリンで発表され、サブローは球団広報を通じて「日本一を2度経験することもできました。幸せな野球人生でした」とコメントした。

 勝負強く、パンチのある打撃と堅実な守備が持ち味。05年には「つなぎの4番」としてチームの31年ぶりの日本一に貢献した。10年に選手会長に就任。同年にはリーグ3位から日本一となる「史上最大の下克上」も成し遂げた。しかし22年目の今季は1軍出場なし。40歳でユニホームを脱ぐことを決断し、「どんな時も応援してくれたファンの皆さま、いろいろな形でサポートしてくれた方々のおかげ。感謝しています」と話した。

 ほんのわずかな期間だけ千葉を、ロッテを離れた。11年6月にトレードで巨人に移籍。しかし、同10月には重光昭夫オーナー代行が「サブロー選手が出て行った後から(チーム成績が)悪くなった。自分の間違いだった」などと話し、呼び戻したい意向を示した。サブローはフリーエージェント(FA)権を行使して、同12月にチームに復帰。巨人在籍期間は154日で、復帰を決断した理由について聞かれた際の「ロッテ愛ですね。ロッテの試合を毎日気にして、自分はロッテの人間だなと思った」との言葉はファンの心に響いた。

 関係者によると、昨オフにも現役続行かどうかの話し合いがあったという。その際にサブローは「もう1年、頑張ります」と決意。22年目のシーズンに臨んだ。今季は結果こそ残せていないが、その存在感はチームにとってかけがえのないものだ。「基本はロッテで生え抜きの選手。本人からの申し出は、つい最近。とても寂しいです」と林信平球団本部長。今後については「まだ聞いたばかりで未定」としたが、功労者だけにコーチなど何らかのポストが用意される可能性もある。また、9月中に本拠地で引退試合を開催する方向で日程を調整している。

 QVCマリンでは、「サブロ~~~!」と語尾を伸ばす球団職員・谷保恵美さん(50)の独特なアナウンスが風物詩だった。今日の会見では、その谷保さんから花束を贈呈される予定だ。引退試合。ファンは万感の思いで、最後のコールを聞くだろう。

 ◆サブロー(本名・大村 三郎=おおむら・さぶろう)1976年(昭51)6月1日、岡山県生まれの40歳。PL学園では94年春のセンバツに出場してベスト4。同年ドラフト1位でロッテに入団。11年6月に巨人にトレードで移籍も、同年オフにフリーエージェント(FA)権を行使して復帰。05、07年に外野手としてゴールデングラブ賞受賞。オールスター出場2度。1メートル81、90キロ。右投げ右打ち。

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