【逆襲Gのシナリオ2】“敗戦も糧に”由伸監督が少年たちに送った言葉 自らの心にも

[ 2016年8月24日 08:35 ]

<巨・広>広島に敗れグラウンドに一礼する高橋監督

セ・リーグ 巨人3―7広島

(8月24日 東京D)
 元気な少年たちの声が東京ドームに響いていた。首位・広島との直接対決第2ラウンドを控えた午前中の本拠地。中学硬式野球の日本一を決める全日本中学野球選手権「ジャイアンツカップ」の決勝が行われた。

 試合開始は午前9時。閉会式に出席予定だった巨人・高橋監督は、開始10分前の同8時50分に球場入りした。脇谷の延長サヨナラアーチで初戦を勝利した前夜の試合終了は午後9時4分で、12時間足らず。「そりゃ、眠いよ…」と漏らしたが、律義にも試合開始から決勝戦を最後まで観戦。閉会式で心からの祝福を贈りたいという思いがあった。

 その閉会式。優勝、準優勝、3位2チームの計4チームを前に語り掛けた。「勝った喜び、自信、負けた悔しさ、反省。この大会で経験した全てのことを今後の糧とし、次のステージでの活躍を祈念します」。球場入りから12時間12分後、自力優勝の可能性は消滅した。「だからと言って何かを変えるつもりはない。これまで通りの戦いをしたい」。今できることは全てを糧にして、優勝の可能性がゼロになるまで戦い続ける。少年たちへのメッセージと同じだ。

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2016年8月24日のニュース