長嶋&王氏 東京五輪最終聖火ランナー候補!日本スポーツ界の象徴

[ 2016年8月23日 06:00 ]

長嶋氏(左)と王氏

 20年東京五輪開会式の最終聖火ランナーの候補に長嶋茂雄氏(80)、王貞治氏(76)の名前が挙がっていることが22日、分かった。関係者は「各界から慎重に人選を進めることになるが、野球界では長嶋氏、王氏を推す声が出ている」と語った。

 五輪競技にカムバックする野球は「日本の国技」の一つとしての地位を確立している。中でも、「ON」は国民的スポーツまで野球を押し上げた最大の功労者だ。国民栄誉賞も受賞している両氏は五輪への関わりも深い。長嶋氏は04年アテネ五輪の日本代表監督に就任。同年3月に脳梗塞で倒れたため、本大会で指揮を執ることはなかったが、野球評論家時代は五輪の舞台へ足を運んでリポートを続けた。

 王氏は五輪組織委理事会の助言機関「顧問会議」のメンバーにも名を連ね、野球界の顔として、野球・ソフトボールの復活の旗振り役を務めた。プロ野球記録の通算868本塁打は米国をはじめ世界的な知名度がある。

 野球界は東京五輪を機に競技の世界的普及を目指している。関係者は「ONは野球界を超えて、日本のスポーツ界の象徴ともいえる存在。野球を世界にアピールする絶好の機会でもある」と話した。20年7月24日の開会式。点火台には世界中の目が注がれる。

 ▽聖火ランナー ギリシャで採火され世界中を回って開催国に到着する聖火は、国内の複数ルートを経由するため、ランナーは数千人単位に及ぶ。公募やスポンサーからの推薦などが中心で、過去のオリンピアンやメダリストも参加する。聖火台への点火者ら重要な人選は組織委員会が決めるが演出上、トップシークレットとされる。点火者は64年東京五輪では陸上選手だった早大1年の坂井義則さん、72年札幌冬季五輪では札幌旭丘高1年の高田英基さん、98年長野冬季五輪では伊藤みどり(アルベールビル五輪フィギュアスケート銀メダリスト)が務めた。

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