作新・小針監督33歳で全国制覇 04年駒大苫小牧・香田監督に並ぶ

[ 2016年8月22日 05:30 ]

<北海・作新学院>ナインに胴上げされる作新学院・小針監督

第98回全国高校野球選手権最終日・決勝 作新学院7―1北海

(8月21日 甲子園)
 作新学院の小針崇宏監督は「受け身にならず先手、先手の野球を心掛けた。選手たちが本当によく成長してくれて感激した」と涙を必死にこらえながらナインを称えた。

 06年秋に23歳の若さで母校の監督に就任した。09年に同校を31年ぶりの夏の甲子園へ導くも1回戦で長野日大に8―10で敗戦。「監督の差を感じた」と冬には箕島・尾藤公元監督らが講師を務める「甲子園塾」を受講して采配を基礎から学び直した。「アウトを一つ与えるよりは打っていく姿勢を出したい。セオリーはない」と自身のスタイルを確立して、11年から夏の栃木大会6連覇。33歳での全国制覇は、04年夏の駒大苫小牧・香田誉士史監督に並ぶ若さだ。

 早くも甲子園で16勝。歌手・長渕剛の大ファンでギターを手に「とんぼ」を熱唱して盛り上げることもある。若さを生かして選手と一体感ある集団をつくり上げ、頂点に上り詰めた。

 ◆小針 崇宏(こばり・たかひろ)1983年(昭58)6月22日、栃木県生まれの33歳。作新学院2年時の00年センバツで8強。3年時は主将。筑波大でも主将を務め、卒業直後の06年4月から母校のコーチを務め、同年9月に23歳で監督に就任した。家族は妻と1女。保健体育科教諭。

 ▽作新学院 宇都宮市にある1885年(明18)創立の私立校。野球部は1962年(昭37)に史上初の春夏連覇。OBにプロ野球元巨人の江川卓氏、リオデジャネイロ五輪競泳代表で400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介ら。軟式野球部も強豪。

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