マー君10勝、メジャー初の4戦連続無四球も「もっと勝たないと」

[ 2016年8月20日 15:20 ]

<エンゼルス・ヤンキース>ヤンキースの先発・田中 (AP)

ア・リーグ ヤンキース7―0エンゼルス

(8月20日 アナハイム)
 ヤンキース・田中将大が19日(日本時間20日)のエンゼルス戦に先発し、メジャー1年目から3年連続2桁となる10勝目を挙げた。7回2/3を投げ、5安打無失点と文句の付けようがない投球。今季自己最多の9三振を奪い、メジャー初の4試合連続無四球投球となった。防御率は3・24。

 初回を3者連続空振り三振と最高の形で立ち上がり、4回2死からトラウトに左前打されるまではパーフェクト投球。結局長打は1本も許さなかった。8回に2死一、三塁とされ球数が100球に達したところで救援を仰いだが、今季4度目の無失点投球となった。

 1年目から3年連続2桁勝利は、野茂英雄(ドジャース・95~97年)、ダルビッシュ有(レンジャーズ・12~14年)に続き、日本投手では3人目。それでも「こんなところで達成感はないし、もっちゃいけないと思います」と先を見据えた。いずれも故障離脱した1年目は13勝、昨年は12勝でシーズンを終えた。「こっちでは10勝というのは特別な数字だとは思わない。もっと勝たないといけない」と今の田中には通過点でしかない。

 この日は新人のサンチェスと公式戦で初めてバッテリーを組んだが、呼吸のあったところも随所に見せた。「彼も考えて配球を組み立ててくれたし、非常にいい仕事をしてくれたと思う。バッテリーなので、お互いがより良くなれるように組んでいきたいと思う」と田中。27歳だが、大幅な若返りをはかった現在の新生ヤンキースでは年上に分類されるようになった。4歳年下の新女房役を立てながら、さらなるコンビ熟成も誓っていた。

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