メッセ 痛恨被弾で8敗目「自分でイライラしてしまった」

[ 2016年8月20日 05:30 ]

<巨・神>5回、メッセンジャーは阿部の2ランで勝ち越され放送禁止用語を叫び悔しげにベンチに引き揚げる

セ・リーグ 阪神3―6巨人

(8月19日 東京D)
 粘れなかった。阪神の先発メッセンジャーが、5回8安打5失点で8敗目を喫した。

 「自分でイライラしてしまった。決めるところで、甘く入って打たれてしまった。最後のところだけ。内角を狙ったところが、真ん中に入ってしまった」

 痛恨の一撃を浴び、力尽きた。味方が同点に追いついた直後の5回1死一塁。カウント2ボールから手元が狂った。真ん中への直球を阿部に右中間へ叩き込まれた。反攻態勢に入ったチームに、精神的にも大きなダメージを与える被弾だった。

 立ち上がりから雲行きは怪しかった。今季の東京ドームでは試合前まで防御率1・64と抜群の安定感を誇っていた。ところが、2回までに5安打を浴び、3点の先行を許した。金本監督も首をひねった。「メッセはちょっとジャイアンツに、なんかタイミングを合わされているというか…。ちょっと分が悪いよね、ここ何試合か。そういう印象がある」。今季の巨人戦は7試合登板で1勝4敗。防御率2・88ながら要所を締められない。

 カード初戦を落とし3連敗。今季、チームは広島戦に次いで巨人戦の分が悪い。特に阿部には打率・423、1本塁打、6打点と打ち込まれている。指揮官は「バッテリーが対策を練っていくしかない。明日、明後日と。配球とかそういうところしかないから」と奮起を求めた。勝ち越すには“阿部封じ”が不可欠だ。(惟任 貴信)

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2016年8月20日のニュース