楽天 則本、プロ入り最多149球熱投実らず ベンチでうつむいたまま…

[ 2016年8月13日 22:03 ]

<楽・日>7回2死二塁、代打・近藤を空振り三振に抑えほえる先発・則本

パ・リーグ 楽天0―2日本ハム

(8月13日 コボスタ宮城)
 顔から流れるものは汗か、涙か―。8回のマウンドを降りた楽天の則本はベンチに戻ると、顔をタオルで覆い、しばらくうつむいたままだった。

 7回を終えた時点で球数は111球。8回は志願の続投だった。

 0―0の8回1死から西川に中前打、続く中島の犠打で2死二塁。打席に大谷を迎えた。ここまで2三振。真っ向勝負を挑んだ。2ボール2ストライクからの5球目、外角151キロ直球は三塁内野安打。さらに中田にも四球を選ばれ満塁となった。

 1点も許されない状況で田中賢に投じた145キロの直球は無情にも二塁強襲の内野安打。一気に2点を許し、膝から崩れ落ちた。

 プロ入り最多149球の熱投で8回2失点ながら、援護に恵まれず7敗目。エースは「次、また勝てるように頑張ります」と短い言葉を残すだけだった。

 梨田監督は「よく投げてくれた。孤軍奮闘。かわいそうなことをしてしまった」と則本をかばった。

 チームは自力でのCS進出の可能性が消滅。エースで落とした一敗は0―2というスコア以上に重く、大きかった。

続きを表示

2016年8月13日のニュース