控え選手も総動員の延長戦!強さの証・引き分けの多いチームはどこ?

[ 2016年8月13日 13:21 ]

延長戦で引き分けが多いソフトバンク

 引き分けは大変だ。現行ルールの延長12回を時間制限なしに戦い抜くためには、選手を総動員しなければならない。このことは裏を返せば、引き分けの多いチームは、選手層が厚くてチーム力があるといえる。それが本当かどうか、過去のパ・リーグのデータから検証してみよう。

◎過去5シーズンのパ・リーグ各球団の引き分け数と年間成績

■ソフトバンク
2015年 4試合(ペナントレース1位)
2014年 6試合(同1位)
2013年 2試合(同4位)
2010年 5試合(同1位)
2009年 5試合(同3位)
※平均年間引き分け数 4.4試合/平均ペナントレース順位2位

■西武
2015年 5試合(同4位)
2014年 4試合(同5位)
2013年 4試合(同2位)
2010年 1試合(同2位)
2009年 4試合(同4位)
※同3.6試合/3.4位

■オリックス
2015年 2試合(同5位)
2014年 2試合(同2位)
2013年 5試合(同5位)
2010年 4試合(同5位)
2009年 2試合(同6位)
※同3.0試合/4.6位

■日本ハム
2015年 2試合(同2位)
2014年 3試合(同3位)
2013年 2試合(同6位)
2010年 3試合(同4位)
2009年 2試合(同1位)
※同2.4試合/3.2位

■ロッテ
2015年 1試合(同3位)
2014年 2試合(同4位)
2013年 2試合(同3位)
2010年 2試合(同3位)
2009年 5試合(同5位)
※同2.4試合/3.6位

■楽天
2015年 3試合(同6位)
2014年 0試合(同6位)
2013年 3試合(同1位)
2010年 3試合(同6位)
2009年 1試合(同2位)
※同2.0試合/4.2位

◎ソフトバンクがCSを逃したあの年は……

 単純に引き分け数が多ければ順位も比例していい、というわけではないが、もっとも多いソフトバンクの平均順位と、もっとも少ない楽天の平均順位を比較すると、粘り強さが順位に影響することがわかる。

 ちなみに、ソフトバンクが近年で唯一クライマックスシリーズ進出を逃した2013年は、もっとも引き分け数が少なかった。

 やはり引き分け数がチーム力のバロメーターになるといってもいいだろう。

◎気になる今年の引き分け数が多いチームは?

ソフトバンク 5試合
西  武 2試合
楽  天 2試合
ロッテ 1試合
日本ハム 1試合
オリックス  0試合
(※8月12日現在。震災の影響で時間制限のあった2011年と2012年を除く)

 やはり、ソフトバンクが圧倒的に多い。不利な状況でも追いつき、逆に追いつかれても勝ち越されない。強い、強すぎる…。

 そんなソフトバンクも7月は11勝11敗と貯金が作れず、8月6日から5連敗を喫した。接戦で追いつけず負ける、という印象がある。このような試合で追いつき引き分けに、もしくは延長戦で勝つ試合が出てくると、連覇に向けての道に光が差してくるだろう。(『週刊野球太郎』編集部)

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