北海 サヨナラ!22年ぶり初戦突破 アドゥワ対策実った

[ 2016年8月13日 05:30 ]

<北海・松山聖陵>9回2死、サヨナラ打の北海・小野が満面の笑み

第98回全国高校野球選手権第7日・2回戦 北海2―1松山聖陵

(8月12日 甲子園)
 「アドゥワ対策」が実った。北海は1―1の9回2死一、三塁から1番・小野が内角直球を中前に運ぶサヨナラ打。夏は8強に進出した94年以降、5度出場していずれも初戦で負けていただけに、22年ぶりの白星と春夏通算30勝目をもたらしたヒーローは「サヨナラ打は高校では初めて」と白い歯をこぼした。

 松山聖陵との対戦が決まると、1メートル96の長身右腕を研究。1メートル85の練習補助員・阪口が「You Tube」でステップ幅などをチェックし、「仮想アドゥワ」として打撃投手を務めた。さらに、ケース打撃ではアドゥワの速球をイメージし打者は通常よりも前方に立った。18残塁は反省材料だが、12安打をマーク。小野は「前の打席でいい当たりがあったので、プレッシャーはなく打席に入れた」と胸を張った。昨夏は開幕試合で鹿児島実に4―18で大敗した。リベンジの夏。小野は「1試合でも多く甲子園で試合をしたい」と一戦必勝を誓った。(原田 真奈子)

 ▽1試合個人最多残塁5の大会タイ 北海の佐藤佑が、2回戦の松山聖陵戦で記録。第93回大会で帝京の伊藤が花巻東戦で記録して以来9人目。

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2016年8月13日のニュース