初の1番柳田もつながらず…ソフトB今季最悪タイ4連敗 ハムと3差

[ 2016年8月11日 05:30 ]

<オ・ソ>ベンチで厳しい表情を見せる工藤監督(中央)

パ・リーグ ソフトバンク2―3オリックス

(8月10日 京セラD)
 1点を追いかける9回2死一塁。ソフトバンク・工藤監督は四球で出た松田に代走・城所の勝負手を打った。

 14年8月26日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)以来続けてきた背番号5のモチベーションだった連続フルイニング出場を274試合で終わらせても勝ちにこだわった。ただ、吉村は初球を三ゴロ。一塁走者が走る間もなく、今季ワーストタイの4連敗となってしまった。

 「(吉村の打球は三塁線を)抜ければ一気にホームイン。紙一重だと思う。狙いはよかった」

 指揮官は最善策だったと振り返ったが、この日は打つ手が裏目に出た。15年の就任後、初めて1番に据えた柳田は5回2死で二塁打を放ったものの、初回、3回、8回と3度の先頭打者での場面は無安打2三振と大振りが目立つ。「強く振ることしか、考えていない。それがダメだった。そんなに器用じゃないので」と柳田は力なく語った。

 同点の7回の攻防も対照的だ。互いに無死一塁としたが、オリックスは犠打で1死二塁とし、適時打が出たのに対し、吉村、今宮が凡退。2死一塁でつなげば柳田に回る場面だったが、打率1割台前半の細川には「今日のオリックス(打線)の感じは理解していた」と代打を温存し、守備重視の作戦もまた裏目の結果に終わってしまった。

 2カード連続の負け越しは4月7日のロッテ戦(ヤフオクドーム)以来約4カ月ぶり。工藤監督が最も重視したのがカード勝ち越しだ。「日本ハムが勝ったとしても3ゲーム差。落ち着きのない野球をやってもしょうがない」と試合後、話したた工藤監督。それから約1時間後、日本ハムがサヨナラ勝ちした。あの言葉は自分自身を奮い立たせているようだった。 (福浦 健太郎)

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