西武・岸 100勝王手 チェンジアップ“減速”で幻惑7回1失点

[ 2016年8月10日 05:30 ]

<日・西>3回、3ランを打ったメヒアを出迎える岸(左)

パ・リーグ 西武3―1日本ハム

(8月9日 札幌D)
 西武がエース岸で連敗を2で止めた。7回2死一、二塁。岸にとってこの試合最後の打者は、試合前の時点で今季8打数5安打と苦手にしていた大谷。1ボール1ストライクからの3球目の144キロ直球で「天敵」を中飛に仕留め、7回6安打1失点で今季5勝目を手にした。

 自身の日本ハム戦の連敗も3でストップ。「負けている相手なので、何としても勝ちたかった」。エースのプライドで白星をもぎとった。

 初回2死一、二塁で田中賢に133キロのチェンジアップを右前に運ばれ、先制点を奪われた。だが、2回以降は岸と炭谷のバッテリーの頭脳的な修正力で失点を許さなかった。「イニングの合間で銀(炭谷)と話をして、やりたいことができた」。通常は130キロ台中盤のチェンジアップの球速を、あえて125キロ前後に落とした。相手のデータを覆し、最速150キロの直球との緩急を駆使することで幻惑。潮崎ヘッド兼投手コーチも「試合の中で修正するあたりはさすがだね。先発投手のお手本のような投球だった」と絶賛した。

 これで通算99勝となり、100勝の節目に王手をかけた。「カードの頭で勝てて、いい流れをもってくることができてよかった」と岸。自身の記録よりも常にチームの勝利を最優先に考える。それこそがエースの姿だ。 (重光 晋太郎)

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