中日・岩瀬 悲劇…900試合登板も大炎上 ガクッ敗戦投手

[ 2016年8月7日 05:30 ]

<D・中>通算900試合登板を達成した中日5番手・岩瀬は花束を贈られる

セ・リーグ 中日4―6DeNA

(8月6日 横浜)
 中日・岩瀬は悲しい快挙達成になった。41歳で史上3人目の900試合登板に到達した節目の一戦。連投で1点優勢の8回を任され、1死も取れずに逆転された。倉本の内野安打から無死満塁を招き、高城、桑原に連続適時打を浴びた。降板後にベンチ前で花束を受け取った際も顔を上げることができなかった。

 「言葉がないです…。最初のヒットで少しリズムを崩してしまった。結果がすべてなので…」

 何よりチームの勝利を最優先にする男だ。史上4人目200セーブを記録した09年5月12日ヤクルト戦。岐阜長良川球場は雨もあり、観客9059人。大記録を多くのファンの前でという親心もあり、首脳陣から登板希望の有無を尋ねられたという。返答は迷わず「行きます」だ。チームを思って今季も2軍では新人小笠原、1軍では田島らに助言を送ってきた。

 同様に連投した4月23日のヤクルト戦以来の2敗目。最下位転落の責を負っても「チャンスをもらっている。裏切らないようにしたい」と気丈に前を向いた。積み重ねた偉業は決して色あせない。

 ≪プロ野球史上3人目≫岩瀬(中)が6日のDeNA19回戦(横浜)に救援登板し通算900試合登板を達成。米田哲也の949試合、金田正一の944試合に次ぎプロ野球史上3人目。初登板は99年4月2日の広島戦。41歳8カ月は米田の37歳2カ月を更新する最年長記録。先発中心だった過去の2人と違い、岩瀬の先発経験は1度だけ。911回1/3はほぼ1試合平均1イニング(1・01)ペースの達成となった。なお現役投手登板数2位は五十嵐(ソ)で693試合(750イニング)で、すべて救援登板。

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2016年8月7日のニュース