ソフトB、両リーグ最速60勝! 先発・武田はトップタイ11勝

[ 2016年8月3日 05:30 ]

<西・ソ>ヒーローインタビュー後に、11勝目に指で数字を作る武田

パ・リーグ ソフトバンク6―2西武

(8月2日 西武プリンス)
 武田がリーグトップタイの今季11勝目、ソフトバンクは60勝に両リーグ一番乗りした。2日の西武戦で先発した武田翔太投手(23)はレオ打線を8回4安打2失点に抑えて、プロ入り以来西武に無傷の11連勝。ハーラーダービーでもチームメート・和田に並ぶ今季11勝目でトップタイに浮上した。ソフトバンクは60勝に到達。敗れた2位・日本ハムとのゲーム差を4に広げた。

 敵地でヒーローインタビューを受ける右腕にスタンドから何度も「タケダ、タケダ」のコールが沸き起こった。

 「野手の皆さんがたくさん点を取ってくれたので余裕を持って投げることができました」。

 6回、西武・森に2ランを浴びたものの8回4安打2失点は前回の完封劇(7月26日・楽天戦)をほうふつさせる投球内容だった。今宮の一発で先制した直後の3回、渡辺の右翼線の当たりがイレギュラーバウンドして三塁打になった。一打同点のピンチだったが、炭谷を遊ゴロに仕留め、永江は内角低め直球で見逃し三振に。最後は金子侑を二飛に打ち取った。西武戦は12年8月4日(ヤフードーム)での初勝利から一度も土をつけられることなく、この日の勝利で11連勝に伸ばした。レオキラーは「いいイメージがあるのでこれを続けていきたいですね」と笑っていた。

 11勝目で和田と並びハーラートップタイに立った。「あまり気にしてませんが、お互いに勝ち星を伸ばしてチームの優勝に貢献できればいいですね」。実は今季初完封した楽天戦前、和田に誘われて仙台市内で牛タンをごちそうしてもらっていた。チームの精神的支柱でもある和田の言葉は示唆に富み、勉強になったという。さらに自身の体のケアとして、マグネシウムのサプリメントを取ることでつりやすかった足を改善。長いイニングを支障なく投げられるようになり安定感が増した。

 工藤監督は「9回にもう少し追加点が入っていれば完投も考えたけれど、この暑い中、8回までよく投げてくれた。ナイスピッチング」と武田をたたえた。

 勝ち星五分に苦しんだ7月を乗り越え、8月は幸先のいい白星スタートを切った。きょう3日は摂津が約4カ月ぶりに1軍のマウンドに立つ。若きエースが押しも押されもしない実績を誇るベテランエースへホークス再加速のバトンをつないだ。(田中 貴久)

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