楽天 銀次が決めた! メリーゴーラウンド開設日にサヨナラV

[ 2016年8月3日 08:15 ]

<楽・オ>9回1死満塁、銀次は右前にサヨナラ安打を放つ

パ・リーグ 楽天2―1オリックス

(8月2日 コボスタ)
 またオープン日に劇的勝利だ!楽天は2日、オリックス戦に今季5度目のサヨナラ勝ち。1―1の9回1死満塁から銀次内野手(28)が決勝の右前打を放った。夏休み期間で、今季から左中間に新設した公園席「スマイルグリコパーク」内にメリーゴーラウンドがオープンしたこともあり、多くの子供たちが詰めかけた試合に勝利。3位・ロッテと11ゲーム差あるが、クライマックスシリーズ進出を目指して勝ち続ける。

 前進守備の一、二塁間をしぶとく破った。今季5度目のサヨナラ勝ち。殊勲打を放った銀次は一塁ベースを回ってナインのウオーターシャワーを待ったが、なぜか標的はサヨナラのホームを踏んだ三塁走者の代走・阿部。苦笑いを浮かべながらも勝利の余韻に浸った。

 「みんなが必死につないでくれたので、何とか打ててよかった。(7回までの3打席が)ノーヒットだったので、打つしかないと思ってました」。

 1―1で迎えた9回。8回まで4安打で1点しか奪えなかった西を攻め、1死満塁で4打席目が巡ってきた。1ストライクからの2球目、144キロの直球を右前に運んだ。「試合の途中から変化球が切れだした。打つのは難しいと思った」という西から放ったサヨナラ打。ナインの「策略」もあって歓喜のシャワーの量は少なかったが「これもありかな」と笑った。

 13、14年は2年連続で打率3割以上をマークも、昨季は故障もあって82試合の出場に終わった。首位打者を目指す今季も開幕当初は打撃不振に苦しんだ。6月中旬には打率2割台前半まで落ち込み、2軍落ち。同下旬から1軍に再昇格したが、スタメンを外れることも多々ある。それでも腐ることなく「試合に出る、出ないはチームが決めること。準備だけはしっかりするようにしています」と表情を引き締める。

 この日から左中間の公園席「スマイルグリコパーク」内にメリーゴーラウンドがオープンし、約1200人が乗車。今3連戦は「ファンクラブ ワクワク 3Days」として開催されており、5月に設置されて大好評の観覧車とともにファンクラブ会員は無料で乗車できる。ちなみに観覧車がオープンした5月3日のロッテ戦もサヨナラ勝ち。銀次は「8月に入って夏休みの子供も多かったと思うし、良かったです」と笑顔で話した。

 CS圏内の3位とは11ゲーム差も、チーム状態は上向きだ。「自分のイメージと感覚が合ってきています」と銀次。応援してくれるファンのために、白星を積み重ねる。(山田 忠範)

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2016年8月3日のニュース