【静岡】常葉学園菊川・栗原 高校通算47号「完璧でした」

[ 2016年7月27日 05:30 ]

<常葉菊川・常葉橘>5回、右翼上段に高校通算47号ソロを叩き込む常葉菊川の栗原

第98回全国高校野球選手権静岡大会準決勝 常葉学園菊川12―0常葉学園橘

(7月21日 草薙)
 出た。ついに出た。苦しみもがいていた常葉学園菊川ピンストライプ軍団のプロ注目スラッガー栗原中堅手にチームを活気づける、どでかい一発が飛び出した。

 5回の第3打席。先頭で1ボールから内角高めのシンカーを振り抜くと打球は右翼スタンド上段に一直線。常葉橘の小林右翼手もただ見上げるだけの度肝を抜く高校通算第47号だった。

 「完璧でした。“絶対に入った”という喜びと、“絶対に勝てる”という確信を得ました」。

 相手が好投手だからこそ奮い立った。MAX144キロの右腕・谷脇投手には、6―7でサヨナラ負けした今春県大会2回戦で5打数1安打。「完璧に抑えられた」思いがあったからこそ「ウイニングショットを打ってやる」と積極的に狙い、バットも素直に出た。

 常葉菊川の“シンボル”といえる男の一撃はチームを重苦しい空気から開放した。以降は打線がつながり、6回は長短5安打を含む打者一巡11人攻撃で大量5得点。終わってみれば16安打で12点を奪い、あっさり春のリベンジに成功した。要所で良いプレーが出るたびに気勢を上げながら個性的なガッツポーズを繰り返した主将の赤井啓輔遊撃手(3年)は「栗原の一発が大きい。勝利につながったし、僕が10回フルスイングするより、あいつの1本の方が効くんです」と喜んだ。大会開幕後、寮での起床から常に主砲を気にかけ声を掛けてきたのがリーダー。影響力のある選手だけに「栗原が打ってくれて本当にうれしかった」と笑顔を見せた。

 3年ぶりの聖地まであと1勝。森下知幸監督(55)は「栗原の一発で盛り上がった。本来以上の力が出た」と決勝へ手応え十分。役者がそろった今、怖いものはない。(小澤 秀人)

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