トヨタ自動車　恐怖の７番・多木が４戦連続マルチ

＜西濃運輸・トヨタ自動車＞４回無死　本塁打を放ち佐竹に出迎えられる多木（右）

第８７回都市対抗野球第１０日準決勝 トヨタ自動車５―０西濃運輸

（7月25日 東京ドーム）
　まさにミスター・マルチ。トヨタ自動車・多木の２本目の安打が飛び出したのは、２点リードの４回だ。右翼へ大会２号ソロ。「好調をキープできている。ボールがよく見えている」。２回１死一塁でも中前打を放ち、９番・源田の先制２点打につなげた。これで１回戦から４試合全て２安打。通算１４打数８安打の打率・５７１を誇る。

　恐怖の７番打者。法大では１年春など３度、ベストナインを受賞した。「でも、社会人は一発勝負。負けたら終わりだし、１球の重みが大学時代とははるかに違う」。その法大時代、東京六大学リーグでは首位打者と縁がなかった。「明日はやってきたことを全てぶつけて楽しみたい。（首位打者も）狙えるチャンスがある」。チームは２度目の決勝進出。多木が「スーパーマルチ」な活躍で打線をけん引する。