【西東京】東海大菅生、３年連続決勝へ「三度目の正直で」

＜東海大菅生・日大三＞東海大菅生の伊藤は２失点完投で決勝進出を決め雄たけびを上げる

第９８回全国高校野球選手権西東京大会準決勝 東海大菅生４―２日大三

（7月25日 神宮）
　「伝家の宝刀」スライダーで決めた。４―２の９回２死。東海大菅生の最速１４３キロ右腕・伊藤は最後の打者を空振り三振に斬り、雄叫びを上げた。５安打２失点完投で３年連続決勝へ導き「強力打線の日大三だったので強気の投球で攻めよう思った」と胸を張った。

　５回１死まで完全投球。４―０の６回に先頭の代打・古田に右越えソロを浴びると、続く木村には遊撃内野安打。流れが日大三に傾きかけ「昨年決勝の早実戦を思い出した」という。５―０の８回に８失点し逆転負けを喫した苦い記憶。しかし、伝令を通じて若林弘泰監督から「冷静になれ。勝負を楽しめ」と伝えられ２失点に食い止めた。

　昨秋、元中日投手の指揮官から教わったスライダーを軸に８回以外は毎回の計１０奪三振。２年連続準優勝の悔しさを胸に刻むエースは「自分が引っ張り、三度目の正直で優勝したい」と誓った。（青木　貴紀）