ソフトB松田 2年連続20号 本拠祭典締め「めっちゃクールに」熱男~

[ 2016年7月25日 05:30 ]

<ソ・西>4回1死一、三塁、3ランを放った松田は「鷹の祭典」で青く染まったスタンドを背にダイヤモンドを1周する

パ・リーグ ソフトバンク4―3西武

(7月24日 ヤフオクD)
 1点差に迫った4回1死一、三塁。ソフトバンク・松田は「三振と併殺打が一番ダメな場面。初球から打とうと打席に入った」と、甘く入った西武・野上の初球のチェンジアップを迷わず振り抜いた。打球は左翼席に飛び込む逆転の20号3ランとなった。

 「完璧。打った瞬間に入ったと思った。こんな日にお立ち台に立てるなんて幸せですよ。(スタンド全体が)青かったので、めっちゃクールに(ダイヤモンドを)一周させてもらいました」

 特別ユニホームを着用する恒例イベント「鷹の祭典」のヤフオクドーム最終戦。今年のテーマカラーの青一色に染まったスタンドの大歓声を浴びたムードメーカーは、ベンチ前でいつもより激烈に「熱男~」を絶叫した。

 逆転弾は2回1死で133キロのカットボールを打ち損じた一飛が伏線だった。「1打席目は直球とスライダーを待って、カットボールにやられた。2打席目は直球、カットボールを待った。チェンジアップがきてあっと思ったけど捉えられた」。1打席目は二択の中間のボールが来たが、2打席目は速球系に合わせた分、緩い球に対応する余裕ができた。

 昨季は自己最多の35本塁打をマークしたが、今季もシーズン32発ペース。2年連続20号はプロ11年目で初めてだ。09年に右手甲と右手首を骨折して以来、14年までの6年間で5度の骨折。逆に骨折していない年は11年以降、13、15年とすべて20発をクリアしてきた。そんな松田に危機が訪れたのは19日のオリックス戦(ヤフオクドーム)だ。右手薬指と小指がバットとボールの間に挟まる死球を受けた。「やばいと思ったけど大丈夫だった」。離脱するたび、プロテクターなどを増やし、打席の立ち位置も本塁ベースから大きく離れるように。そんな危機管理が紙一重でピンチを救った。

 チームは2位日本ハムとのゲーム差を4・5に広げ、貯金も再び今季最多タイの30。「早い段階で20本打てて良かった。10あっての20、20あっての30(本塁打)。また1本ずつ積み重ねて30本以上は打ちたい」と松田。この男が打つと、やはりチームは活気づく。
 (福浦 健太郎)

 ▼ソフトバンク・岩崎(今季3度目先発で6回を7安打2失点にまとめて4勝目)先発投手としての最低限の仕事ができた。次もいつも通りいけと言われたところでいく。

続きを表示

2016年7月25日のニュース