【槙原寛己の視点】さすがの勝負強さ やっぱり巨人の4番は阿部

[ 2016年7月25日 09:37 ]

<D・巨>4回1死二塁、右前適時打を放つ巨人・阿部
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セ・リーグ 巨人9―1DeNA

(7月24日 横浜)
 やっぱり巨人の4番は阿部。一番据わりがいい。今季初の打線の中心。心に期すものがあったのだろう。2回先頭の第1打席から雰囲気があった。

 ファーストストライク、初回3人で片づけられた今永の真っすぐをしっかり振って一塁線へ強い打球のファウル。この打席は梶谷の好捕にあって右飛に終わったが、タイミングは合っていた。好感触を得ての第2打席。4回1死二塁で初球ボールの後の2球目、第1打席で打ったのと同じ高めのスライダーを右翼線に運んだ。まずは同点にして、今永に大きなダメージを与える村田の2ランを呼び込ぶのだ。9回にはダメ押し適時打。ここぞでの勝負強さはさすがだ。

 ここまで来たら百戦錬磨のベテランに頼るしかない。先発投手陣には内海、大竹寛に続いてマイコラスが戻ってきた。打線は阿部を軸に前後を坂本、村田で固める形がベスト。1、2番は臨機応変に考えるとしても、クリーンアップだけは固定してもらいたい。(スポニチ本紙評論家)

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