【佐賀】佐賀商 守備要員・上田の殊勲打で4強

[ 2016年7月22日 05:30 ]

<佐賀商・佐賀北>9回2死満塁、走者一掃の右越三塁適時打にガッツポーズの上田(左)

第98回全国高校野球選手権佐賀大会準々決勝 佐賀商9―7佐賀北

(7月21日 みどりの森県営)
 佐賀商が3時間の熱戦を制した。同点に追いつかれた8回、2死二塁から中前に飛んだ打球を空閑壮耶外野手(2年)が好返球で本塁生還を阻止。「2バウンドしてしまった。本当は1バウンドで返したかった」。反省した送球でも逆転を許さず、嫌な流れを断ち切った。

 殊勲打は上田哲平内野手(2年)だ。昨秋から守備要員としてメンバー入り。この日も8回の守備から出場、9回2死満塁で打席が回ってきた。夏初打席に緊張もあったが「つなげる意識で入った」と真ん中高めの直球を叩いた。走者一掃の右越え適時三塁打で試合を決めた。毎日欠かさず素振りに取り組んできた。約50分の電車通学で武雄の家に帰るのは午後10時。時間や本数など決めてはいないが「毎日(バットを)持つことを心がけている」。地道な努力が勝利への一振りにつながった。

 佐賀商は5人の継投で佐賀北の猛追を振り切り、3年連続の4強。「総力戦で打ち勝てた。8回に同点で抑えられたのは良かった」と森田剛史監督(44)。08年以来8年ぶりの聖地まで、あと2勝に迫った。

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2016年7月22日のニュース