22日から新コリジョン導入「明らか」な体当たり&ブロックに適用

[ 2016年7月21日 06:28 ]

6月12日のオリックス―DeNA戦、5回2死一、二塁、エリアンの左前打で本塁を突いた筒香(手前)を山崎勝がタッチアウトに仕留めたかに見えたが、コリジョンルール適用で生還が認められる

 日本野球機構(NPB)は20日、本塁での危険な接触を防ぐため導入されたコリジョン(衝突)ルールについて、22日から新しい運用基準を適用すると発表した。一部球団の選手会が早期変更に難色を示していたために、NPBが目指していた後半戦スタートには間に合わなかったが、この日までに12球団の選手会から了解が得られた。

 新たな運用基準は「走者が明らかに守備者に向かい起きた衝突プレー」(主に体当たり)や「守備者が明らかに走路を妨害したプレー」(主にブロック)を対象とする。これまでは守備側の選手が走路に入れないという基準を厳格に適用してきたが、送球がそれてやむを得ず走路に入った場合は対象外となる。NPBの井原敦事務局長は「目的である選手の安全、選手のケガ防止を保持しつつ、より分かりやすい運用を目指していく」と説明した。プレースタイルの変更を意図した見直しではなく、規則(条文)の変更もない。捕手は送球を待つ際に本塁の前に立つことが求められる点は変わらない。衝突がなくても、捕手の立ち位置が不適切と判断されれば、警告が出される。

 コリジョンルールに抵触するかどうかのリプレー検証は前半戦で11件あり、4件の適用例があったが、判定を不服としてNPBに意見書や質問書が提出される事態が相次ぎ、異例のシーズン中の基準の見直しとなった。

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2016年7月21日のニュース