【それぞれの夏】日大高 宮田 父はソフトBスカウト「野球感は父に学んだ」

[ 2016年7月19日 19:50 ]

<日大・麻生総合>日大・宮田と母・友佳子さん

第98回全国高校野球選手権神奈川大会3回戦 日大高17-0麻生総合

(7月19日 相模原)
 ソフトバンク・宮田善久スカウトの長男で、日大高の翔平が「5番・捕手」で先発出場。17―0の7回コールドでの大勝とあって3打席で交代したが、2打席連続で四球を選ぶなど勝利に貢献した。

 父はパ・リーグを独走する強豪チームのスカウトとして全国を奔走。金の卵発掘へ、その目を光らせている。息子の試合を観戦できないことも多いが、親子の絆をより強くしているのはやっぱり野球だ。

 母・友佳子さんによると「今のコースいいですね、なんて寝言でも野球のことを言っている人」と野球一筋の父。翔平はそんな父が試合を見に来ることについて「怖い。自分の視界に入らないところだったらいい」と苦笑いするが、一方で「野球感というものは父に学んだ」とその存在の大きさを認める。

 宮田家の家訓は「人が宝」だ。スカウトという仕事柄、人と人との結びつきを特に重要と考える父が大切にしている言葉でもある。家訓を実践している翔平は「友達は多い方。みんなを大事にしている」と胸を張る。そんな仲間たちと挑む、最後の夏。簡単に終わらせるわけにはいかない。(山本 真央)

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2016年7月19日のニュース